(2023年5月6日作成)

3年で税理士卒業ティーチング型税務顧問というコンセプトを発案した経緯

弊所が税理士事務所を運営していて感じたこと、学んだこと、時代を読むこと、様々な事象を総合勘案して導いた案であることを以下でご説明させていただきます。

業者が高額設備を購入しユーザー達がその高額設備をシェアすることが合理的な時代と、設備が安価になりユーザーが個々で購入して個々が自己利用するほうが合理的な時代がある

いきなり税理士業界ではないお話をするので、驚かれるかもしれませんが、ちゃんと話は繋がっておりますので、ご安心ください。

MRIという磁気で脳内を撮影する機械をご存じでしょうか?MRIで例え話をいたします。現在、MRIは1億円ほどすると言われております。この場合、ある地域の中規模以上の病院がMRIを1億円で購入し、その近隣住民患者たちがそのMRIを利用する、言わばシェアする、そしてその病院はMRI画像撮影代行することが合理的と思われます。なぜなら、その近隣住民患者たちは個々で1億円のMRIを購入できないからです。しかし将来、スマホで患者たちがMRIをセルフ撮影可能な時代が到来したとします。その場合、中規模以上の病院がその近隣住民患者のMRI撮影代行を行うことは合理性を欠くと思われます。

これを税理士業界に変換して考えてみますと、

・昭和から平成中期までは、パソコン、会計ソフト、プリンターは高額でした。つまり税理士事務所がこれらを導入し、顧客納税者達の確定申告代行を一挙に引き受けることが合理的でした。
・一方、平成中期以降から令和にかけて、パソコン、会計ソフト、プリンターは安価となり、個々の納税者達も購入可能となりました。

この場合は、会計事務所が確定申告代行を引き受けることに合理性を欠くことになり、可能であれば納税者が自分で自力で確定申告を行うことに合理性が出てきます。

平成14年(2002年)分の確定申告期から無料オープンソースで提供されている、国税庁の所得税及び消費税の確定申告書作成コーナーの存在

平成14年、2002年からすでに、ネット環境があれば自宅で自分のパソコンで確定申告ができていたようです。当初でこそ恐らく利用率が低かったと思われますが20年以上経過した今では一般的となっております。

・国税庁からも暗に「確定申告は自分で自力でできるんだよ」というメッセージを発しているように思われる
・当該開発コストも当然原資は税金なのであるから、日本国民として利用しないと損していることになる

個人事業主向け会計ソフトの安さ

こちらのページもご参考ください。現在、個人事業主向けで青色申告65万円控除可能な会計ソフトはとても安価で販売されております。

そうは言っても税理士という仕事は無くなってないじゃないか!自力で自分で確定申告できない人もいるじゃないか!という反論について

おっしゃる通りです。かつて、会計ソフトの登場で税理士の仕事は無くなると言われていたそうです。しかし無くなりませんでした。今度はAIの登場で税理士の仕事は無くなると言われています。ただ現状無くなっておりません。しかし、代行のニーズは無くなっていくものと思われます。やり方を教えてほしい、というニーズは無くならないと思われます。

会計ソフトの「簡単仕訳、らくらく仕訳、自動仕訳の功罪」

安価な個人事業主向けソフトの登場、そして高性能の「エスコート仕訳」により「とりあえず何か結論めいた数字は出る」ようです。しかしながら、

・現金勘定がマイナスになっている
・事業用の通帳の残高と会計ソフトの通帳残高が合っていない
・貸借対照表B/Sの勘定科目は「事業主貸」「事業主借」しか使用していない
・勘定科目それぞれの最終残高は出ているが、それが合っているかは確かめていない

という言わば「なんちゃって65万控除」が頻発しているようです。これを弊所は「会計ソフトエスコート仕訳の功罪」と呼んでいます。

会計ソフトの正しい使い方を教えてくれる人の存在が必要

・そもそも会計ソフト入力に必要な簿記3級は商業高校の1年生が取得するレベルの知識です
・上記のような知識のズレはすぐに修正できる、そんなに大した話ではない

高校1年生が勉強する内容を丁寧に教われば、成人した大人であれば容易に理解していただけるのではないのか?このような結論に至りました。

会計ソフトを教えてくれるなら、国税庁の無料税務ソフトも教えてくれたら使えるよ

前述の通り、個人事業主向けの所得税及び消費税も税務計算ソフトは国税庁という国が無料で提供してくれいます。当該ソフトも、使用方法をティーチングしてくれる人がいるなら学ぶ意欲も湧いてくるでしょう。

税理士=先生、先生=不明な点をティーチングしてくれる人、先生≠代行してくれる人、という言葉との整合性

税理士は法律家であるため、単語の意味、言葉を大切にします。一方で、税理士は「先生」と呼ばれます。学校の先生、塾の先生、ピアノの先生、病院の先生、ヨガの先生、、、先生は代行屋でしょうか?いえ、先生は教えてくれる人、正解へ導いてくれる人、この意味とも整合性がある、と結論づけました。

結論:当該弊所サービスは時流に乗ったご満足いただけるサービスであると自負しております。

以上が、弊所が3年で税理士卒業ティーチング型税務顧問を発案した理由となります。タイトルこそセンセーショナルですが、内容は「THE 税理士業」となります。

ご興味を持たれた方、お問合せお待ちしております。

現代においてはパソコンも会計ソフトも安いから、自分で自力で確定申告したいけれどいきなりは不安、だけど税理士に依頼するのは気後れする、そんな個人事業主様向けに「3年で税理士卒業ティーチング型税務顧問」を提供している京都の税理士です。弊所卒業生限定で卒業後のスポット相談業務も対応します。税理士業界の繁忙期を避けた決算月を設定されておられる法人会社については長期的な税務顧問を提供いたします。顧問税理士の一時的な業務集中時期発生回避にご協力いただくことは、貴社にとってもメリットが大きいはずです!よろしくお願いいたします。